OBONO’s Diary

へっぽこプログラマの戯言

この世界の片隅に

ビデオに録っておいた映画「この世界の片隅に」を観た。公開当時はネットでかなり話題になっていたので、ずっと気になってたんだよね。

広島県の呉を舞台に、18歳で嫁いできた一人の女性の戦時中の日常を描いた作品。最初の方は劇中の時間がどんどん進んで行き、それに合わせてシーンもコロコロ変わって、ついて行くのが大変だったが、昭和18年に入ったあたりから落ち着いて見られるようになった。主人公の声がちょっと違和感があったけど、だんだん気にならなくなった。
我々からしたら非常に大変な境遇での生活に見えるのだが、当時の人たちにとってはそれが当たり前の日常だったのだろう。しかし、戦争映画特有の陰惨さはあまり感じられず、淡々と物語は進んで行く。いろいろ苦しい事もあり、悲劇がいくつも起き、主人公自身も大怪我を負うのだが、最終的には生存し、戦後も力強く生き抜いたと思わせるような終わり方だった。観終わった後は、何とも言えない余韻が残り、今の平和のありがたみを再認識させられた。かなりの良作。

ちなみに、去年実写ドラマ化されたのを観たのだが、なんか微妙だったので、一話だけでもう観るのを止めたんだよね。あれの評価はどうだったのかな。まぁいいや。