OBONO’s Diary

へっぽこプログラマの戯言

テセウスの船

最終回を観たので感想をば。

30年前の無差別殺人事件の犯人とされ、既に死刑判決が出ている父親を持つ主人公。ひょんなことで事件が起こる数日前にタイムスリップして、若い父親と一緒に事件を防ごうと四苦八苦する話。
始めは「僕だけがいない街」の二番煎じくらいにしか思っていなかったが、こっちはこっちで独特の雰囲気があって楽しめたかな。回を重ねるうちに、住人たちが誰も彼も怪しく思えてしまう。犯人の掌の上で踊らされている感じが、なんとももどかしかった。
真犯人が判明した後は、「犯人がどんな事件をどうやって起こすのか」「そもそもの動機は何なのか」が話のキモだったのだが、実は共犯者がいる! という流れになってから、なんかグダグダな感じになって興醒めしてしまった。ミスリードを誘うためのシーンに尺を取りすぎな気もする。
結末について、「テセウスの船」というタイトルや、第一話のナレーションからして、単純なハッピーエンドにはならないだろうな…とは思っていたのだが、案の定、後味の悪い終わり方をしてしまった。原作と結末が違うようなのだが、そちらはどうだったのだろう? まぁ、それなりにハラハラドキドキできたので満足。