OBONO’s Diary

へっぽこプログラマの戯言

犬神家の一族

ビデオに録っておいた映画「犬神家の一族」(2006年版)を観た。

作品名と、劇中に出てくる特徴的な死体の存在は知っていたものの、内容は全然知らなかった。そもそも、金田一耕助シリーズはほとんど馴染みが無く、いつかドラマでやった「八つ墓村」くらいしか知らないんだよね。オープニングが古い映画っぽい演出なのに、出演者が明らかに現代っぽいのが、なんともミスマッチで逆に新鮮だった。
肝心の内容だが、まぁ、こういう名探偵シリーズにありがちな、資産家の当主が死んだ後の遺産相続を巡る殺人事件という設定。開始冒頭に警告文が表示されたように、なかなか演出がどぎつくて、終始不気味な雰囲気が漂っていた。真相についても、人間の欲望の醜さと歪んだ愛情みたいなのが露わになって、何とも後味の悪いモノだった。ただ、名作たる所以を感じさせる何かがあるのは間違いない。人を選びそうだが、少なくとも自分にとっては、見て良かったと思える作品だった。