ビデオに録っておいた映画「山桜」を観たので感想をば。
藤沢周平原作。田中麗奈主演。江戸時代における女性――特に出戻りの女性の生き辛さを、また、凶作時における農民たちの貧困と理不尽も淡々と描く。
冒頭、ふとしたことで、かつて縁談の話があったものの諸事情でお断りした男性と出会う。その後、映画の中で彼とは二度と顔を合わせることはないのだが、その彼が藩全体を揺るがす大事件を起こしたことで、主人公の運命が大きく変わっていく。
結末は明確に描かれず、それが故に独特の余韻を残して映画は幕を閉じるのだが、ハッピーエンドとは言い切れない、何とも言えない気持ちにさせられた。観て良かったとは思う。
それにしても、小川の辺のときもそうだったけど、東山紀之は相変わらず若々しいなぁ。台詞が少ない上に、後半はほとんど喋っていないのだが、圧倒的な存在感を放っていたね。