OBONO’s Diary

へっぽこプログラマの戯言

ゼロの焦点

ビデオにとっておいた映画「ゼロの焦点」(2009年版)を観たので感想をば。

戦後の傷がまだ癒えきらない昭和30年代。広末涼子演ずる、新婚間もない奥さんが主人公。金沢に出張した旦那が、帰る予定の日になっても帰らず、その後、関係者が次々と殺されていくお話。
話の根底には敗戦が色濃く影響を与えていて、当時の日本人は本当に必死になって生活していたのだと痛感させられる。そして、そのことが犯人の動機を強める一因になっている。もちろん、殺人が正当化されることはあり得ないが。
映画ということもあってか、当時の雰囲気の再現に気合が入っていたように思う。あと、西島秀俊が若かったのが印象的。松本清張原作のドラマは時々見てるけど、相変わらず重苦しい雰囲気がずっと続いて、個人的には好みだった。