OBONO’s Diary

へっぽこプログラマの戯言

ダ・ヴィンチ・コード

ビデオに録っておいた映画「ダ・ヴィンチ・コード」を観たので感想をば。

ルーヴル美術館で殺人事件が発生。奇妙な事に、被害者はレオナルド・ダ・ヴィンチの「ウィトルウィウス的人体図」を模したような状態になっていた。古代の宗教に関する権威である主人公は、何故か操作を担当している刑事から呼び出されて、事件を解決するために協力を求められる……という導入から、あれよあれよとキリスト教会がひた隠しにしてきたある「秘密」を巡ってトラブルに巻き込まれる話。
内容的には、キリスト教の団体から抗議が来そうなストーリーだな――と思って調べたら、実際に抗議があったようで、国によっては上映禁止となっているみたい。日本はキリスト教を始め宗教そのものにあまり馴染みが無いから、その辺の事情はあまり気にせず上映されたのかな。何にせよ、トンデモ理論が大真面目に取り扱われて、一応の決着を見たものの、どうにもスッキリしない終わり方だった。

救世主として崇められている対象が実は○○○だった…というような話は、なんとなくファイナルファンタジータクティクスに出てくる「ゲルモニーク聖典」を思い出した。また、重大な秘密を巡って登場人物が翻弄されるという構図は、手塚治虫の「アドルフに告ぐ」を彷彿とさせる。
実際に過去の歴史を鑑みるに、宗教団体が政治に影響を与えるまでの権力を持ってしまったり、もしくは実際に政治を行ってしまうと、ロクなことにならないんだなと思った。政教分離は大切だね。