OBONO’s Diary

へっぽこプログラマの戯言

3月のライオン 後編

ビデオに録っておいた映画「3月のライオン 後編」を観たので、前編と併せて感想をば。

中学生でプロ棋士になった主人公の桐山零君。まだ高校生ながら既に様々な過酷な経験をし、人間の本性の恐ろしさみたいなものをたくさん味わってきて、一般人が住む環境とはまるで違う独特の世界の中で生きていく。そんな中で主人公は、どうやったら勝ち残ることができるのか、どのように生きていけば良いのかを、足掻いて藻掻いて苦悩する。
周囲の棋士達もみんなそれぞれで様々な事情を抱えている。そして、ひょんなことで知り合った川本家の三姉妹も、彼女らは彼女らで特殊な事情を抱えている。いろんな想いが交錯しつつ、将棋の対戦を通して、あるいは突然やってくる事態を通して、人間ドラマが生まれていく――そんな、盛り沢山の映画だった。
前後編だったけど、それでもかなり駆け足な印象だったので、原作ではひとつひとつのエピソードがもっと深堀されているのではないだろうか。何にせよ、ほろ苦くも感動を味わえる映画だった。将棋のことはあまり分からない自分にとっても非常に良い作品だった感じることができた。

聲の形」を観た時もそうだったけど、いじめが題材に出てくると自己嫌悪に陥る。そしてふと、今小学校に通っている長男のことを思った。今の世の中、いじめと全く無関係に過ごすのは不可能だろうし、そんな状況下でこの子はどんな立ち位置になるのだろうか。