OBONO’s Diary

へっぽこプログラマの戯言

岸辺露伴ルーヴルへ行く

カミさんが一時的に Amazon Prime Video を利用し、見たい番組を一通り見たようで「あなたが見たいもの見ていいよ」と言われたので、映画「岸辺露伴ルーヴルへ行く」を二人で見た。

これまで NHK で放送した高橋一生主演のドラマは全部見たわけだが、本作もドラマ同様かなり独特の雰囲気で進んで行く。ルーヴル美術館でのシーンは、それまでの雰囲気と相まって神秘的な何かを感じさせる。そして、そこで発生する奇妙な事故からクライマックスに向けて一気に話が展開し、最後に謎の真相が明らかにされる。
本作の重要なアイテムである「この世で最も黒い絵」は、思っていたほど黒くはなかった(笑)。絵画に何かしらの怨念が宿るというのは、話のネタとしてありがちではあるが、まぁ実際、芸術作品というのは、作家がどういう状況でその作品を生み出すに至ったかも重要な要素なので、案外、現実に存在する芸術作品の方がもっと面白いエピソードがあったりするのかもしれない。
映画に話を戻すと、岸部露伴は過去の記憶に決着を付けることができ、今回の経験を今後の創作活動に糧にして、またいつもの日常に戻る――と、内容の割にはスッキリとした終わり方で、個人的には十分楽しむことができた。アニメの「ジョジョの奇妙な冒険」を「気持ち悪い」と切り捨てていたカミさんも、この映画は面白いと言っていた。