OBONO’s Diary

へっぽこプログラマの戯言

MEMORIES

ビデオに録っておいた映画「MEMORIES」を観たので感想をば。
観てみたいなとずーっと前から思っていて、ようやく機会を得た。

Episode. 1「彼女の想いで」

スペースデブリを回収する作業をしている宇宙船が救難信号を受信する。発信先と思われる巨大な建造物を発見、調査のために内部へ乗り込んだ作業員が見たものとは…
過去の栄光にすがっている様というものは、傍から見るとみっともない事この上ない。特にその栄光が格別なモノだったりすると、現実は耐え難いものになってしまうのかもね。

Episode. 2「最臭兵器」

ちょっとした勘違いで、自分の体から細菌兵器みたいな悪臭が発生する体質になってしまった主人公。国内がパニックに陥る中、状況を知らないまま上司の指示で東京へ向かう主人公を待ち受けていたものは…
基本的にギャグテイストなエピソードなのだが、劇中の当事者はかなり危機的な状況。そんな彼らの必死な様子を完全な傍観者として眺めるのはとても愉快。自衛隊の様々な兵器が登場するので、その筋の人であれば喜びそうな描写がたっぷり。
オチは読めていたのだが、もしその後も話が続いたとしたら、どういう風に決着するのだろうか。気になる。

Episode. 3「大砲の街」

どこかの国と戦争中なのか、街そのものが要塞みたいな構造になっている。そんな街に住んでいる、ある家族の一日が淡々と描かれている。
明らかに異常な状況なのだが、劇中の登場人物たちはそれに気づいておらず、この状況を当たり前の日常として何の疑問も持たずに受け入れている。いや、疑問を持っているのかもしれないが、考えないようにしているだけなのかもしれない。
自分にとって当たり前と思っているモノって、実はそんなに当たり前じゃないんだろうね。そんなことを考えさせられるエピソードだった。