OBONO’s Diary

へっぽこプログラマの戯言

劇場版 銀河鉄道999

ということで、「劇場版 銀河鉄道999」を観たので感想をば。

40年以上前の作品なので、レトロフューチャー感やご都合主義な部分はどうしても否めないものの、それが気にならなくなるくらいの強烈なメッセージを伝える作品だった。主人公が持っている価値観が変化していき、本当に大切な物とは一体何なのかを、自分なりに答えを見出すその過程がなかなかにドラマチックであったように思う。
最初、オープニングのアニメーションのコマ数の少なさに「昔の映画だからしょうがないか」とか思ったのだが、最後のクライマックスのシーンのアニメーションの作り込みは、なかなかに気合が入っていたように思えた。当時のアニメーター達の怨念めいた(?)何かを感じ取った気がする。
あと、メーテルをはじめとした、劇中に出てくる「美女」たちは、髪の色こそ違えどみんな同じようなスタイルなのは、ここまで来るとギャグにまで昇華してしまっているように思った。

まぁ、いろいろ思うところはあるけれど、名作と言われる所以に納得せざるを得ない、素晴らしい作品であるのは間違いない。この前感想を書いた「宇宙戦艦ヤマト」もそうだったけど、松本零士の作品は名前は知ってても内容についてはサッパリだったので、今回の視聴を通して氏の偉大さを認識することができた。この機会に感謝するとともに、氏のご冥福をお祈りする。
ウチの子供達にも見せるべきだと感じたものの、まだちょっと早いように思うので、もう少し大きくなったら機会を作ろうと思う。